災害事例
クレーンによる災害
 1 天井走行クレーンによる災害
(災害発生状況)

(1)製品製造工場において、労働者Aは、無線操作式の天井走行クレーンを用い加工途中の原材料を運搬し、鉄製かごに入れる作業を1人で行っていた。
原材料は、不定型ものであった。
(2)労働者Aは、一度に2個の原材料をクレーンで運搬しようとし、クレーンのフックに重さ約1000キログラムと約30キログラムの原材料を、それぞれ長さ5メートル、2.5メートルの玉掛け用ワイヤーロープにより1本吊りをした。
(3)Aが無線を操作し、原材料を鉄製かごまで移動させ、重さ1000キログラムの原材料を鉄製かごに入れようとした時、上方に吊られていた重さ30キログラムの原材料がワイヤーロープから外れ、Aの手に落下し、骨折した。(休業災害)

(災害発生原因)
@長さの違うワイヤーロープで2個の製品を同時に吊り運搬したこと。
A製品が不定型であるにも関わらず、ワイヤーロープの玉掛け方法が安全なものになっていなかったこと。その状態でクレーンを巻上げ運搬したこと。
B吊り荷の下に入って作業していたこと。

(災害防止対策)
@1個の品物を1個づつ運搬すること。
A玉掛け作業標準を遵守すること。

2 小型移動式クレーンによる災害
(災害発生状況)

(1)事業場資材置き場において労働者A、Bは小型移動式クレーンを用いH型鋼の整理片付け作業を行っていた。
 小型移動式クレーンの運転は、Aが行い、BがH型鋼の玉掛けを行っていた。
(2)Bが、玉掛けを終えたH型鋼をAがクレーンを操作し地切りをした時、玉掛けワイヤーロープがセンターからずれていたためH型鋼が斜め下にずれ、H型鋼の端部を持っていたAの足に落ちた。(休業災害)

(災害発生原因)
@玉掛け方法が適切でなかったこと。
Aクレーン業務に関する適切な作業手順を定められていなかったこと。


@吊り荷の形状にあった適切な玉掛け方法を行うこと。
Aクレーン業務に関する適切な作業手順を定め、関係労働者に周知徹底させること。